第4章1節1項(1) これまでの日本宣教とこれからの日本宣教

  • 2020.05.08 Friday
  • 19:23

第4章 これまでの日本宣教とこれからの日本宣教

 

以上、私たち日本人が無意識にしろ、意識的であれ習慣や出来事にある霊的は背景を分かち合いました。
ここからは、それらを踏まえて、日本宣教について語っていきたいと思います。

 

1.これまでの日本宣教

 

(1)文明落差の宣教

 

福音化と西洋化

 

江戸時代が終わり、明治に入って日本へ本格的に宣教を行ったのは、西洋諸国のキリスト教会や団体でした。
非キリスト教文明や非キリスト教的文化に対する宣教は、「福音化」と「文明化」というコインの裏表のように、互いに欠かすことのできない要素でした(1)。

 

福音化は、非キリスト教的文化圏の人々をキリスト教に改宗させることであり、文明化とは、西洋キリスト教文明に同化させることでした。

 

そこには当然、土着の非キリスト教的文化や世界観、習慣習俗との対立、摩擦や葛藤(かっとう)が起こります。

欧米の宣教師たちは、西洋の文明は非キリスト文明よりも圧倒的に進歩しており、その優位性によって遅れた異教徒を教化できると自信に満ち溢れていたことでしょう。

 

フィジーでは、ある首長が。西洋文明からもたらされた道具の威力あるゆえに、宣教師の宗教も真実で力があると語ったといわれています(2)。
そこには文明落差の宣教という見方だけで捉えるのではなく、物に力が宿る「マナイムズ」(3)という概念が働いていることもあります。

 

おまけ付きの宣教手法

 

西洋からの宣教師たちは、片手に聖書、もう片方の手には西洋の科学や文化、道具、技術といった西洋文明に裏打ちされた宣教手法を用いました。

 

そして、福音化のためには、まず教化がなされ、教育のための学校、さらにはmersy ministries(マーシーミニストリーズ)と言われる貧困や差別の下にある社会的に弱い立場の人々に対する保護施設や、医療施設などの慈善活動を伴った福音の伝達がなされました。

 

それで今日まで、多くのミッション系のスクールや病院、慈善事業団体が存在しています。
もちろん、それは主の御心に沿った(私はあわれみは好むがいけにえを好まない マタイ12:27)の実践で敬服すべきです。
しかし、その恩恵を受けたはずなのに、改心者の数は増えていません。

 

別段、これは日本に限ったことではなく、19世紀のインドで展開したミッションスクールでは10000人の生徒のうち、一人の改宗者が見られなかったとか、セイロン(現在のスリランカ)のミッションスクールでも30000人のうち、わずか30人しか改宗しなかったと報告されています(4)。

つまり、福音の受け手は、キリスト教信仰とは距離を置きながらも、ミッションスクールが提供するメリットのみを受け入れたのです。

 

日本もミッションスクールだけでなく、福音に何かを付加して伝達する手法も同じ問題を抱えています。

 

例えとしてはことばが悪いのですが、かつて、子供向けにおまけつきのお菓子があり、目的のおまけほしさにお菓子は捨てるということが起こり、食べ物を粗末にする行為が社会問題化したことがありました。
倫理的な問題としての是非はともかく、この場合、伝え手であるお菓子の提供者は売上を上げることが目的で、受け手のこどもはおまけを得ることが目的なので、双方が一致しています。

 

しかし、日本人の救いを願う私たちにしてみれば、おまけだけ受け入れられて、福音伝道の目的であるはずの、食べてもらいたいいのちのパンを捨てられるのはたまったものではありません。

 

(1)伊藤豊 『宣教と文明化 -R・アンダーソンの戦略-』
山形大学人文学部研究年報 第11号(2014.3)P87
https://www-hs.yamagata-u.ac.jp/wp-content/uploads/2017/10/nenpou11_06.pdf (2020年4月26日)

 

(2)橋本和也 『フィジーにおけるキリスト教受容の過程と実態 ―文化変容再考―』p409
http://ir.minpaku.aci.jp/dspace.bitstream/10502/3463/1/KHB_006_019.pdf (2011年5月2日)

 

(3)第1章5節 宗教起源の分類 
http://maccabaeusministries.com/manage/?mode=write&eid=6

 

(4)伊藤豊 同 p93-94


 

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