動画 本当の祖先崇拝は真の元祖造り主崇拝 の文献資料集4

  • 2020.09.04 Friday
  • 22:04

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動画 本当の祖先崇拝は真の元祖造り主崇拝 の文献資料集4

 

「動画 本当の祖先崇拝は真の元祖造り主崇拝」 の文献資料集3の続きです。

 

門中以前の血縁、共同体集団について

 

沖縄の祖先崇拝を語るのに、「門中(もんちゅう)」という組織に触れずに素通りするわけにはいかないでしょう。

門中とは、 *広義の意味では、「1人の人の子孫として同じく血を分けた者、またはその団体」で、狭義の意味は、「本家の行う先祖祭に参加する一族またはその団体」です。

 

沖縄の血縁集団の墓は、門中墓とよばれて、他県のそれに比べて相当大きな造りとなっています。*

 

*渡口真清 昭和42年「系図と門中」沖縄文化協会 『沖縄文化第六巻第二号』8

 

「門中」という言葉の登場は、割合新しく、古い時代には使っていません。
「門中」以前、それに類する言葉に、家門、親類中(1690年)、一門(1709年)が用いられていました。
沖縄の門中以前の共同体 ハラ(腹)、ヒキ(引)、クミ(与)などがありました。
1745年に「門中類中」という言葉が見られるようになりました。**

 

**渡口真清 同 17


現在までの沖縄の祖先崇拝の制度は

 

トートーメーと呼ばれる位牌 + 門中墓 + 門中(父系の血縁集団)

 

の3つの要素を満たしていることです。


門中については後日分かち合うことにして、ここでは、門中以前の血縁あるいは共同体について情報を分かち合います。

門中は士族から始まったといわれており、それ以前や地方には、ハラ(腹)、ヒキ(引)、クミ(与)などがありました。

腹(ハラ)は沖縄本島南部に多く見られます。


「国頭村安波部落に門中が移入したのは明治以降であることを論じた(*常見、一九六五)。」

 

比嘉政夫 1974「「門中」をめぐる諸問題 ―小川徹氏の論考を中心に」『沖縄文化研究1』法政大学沖縄文化研究所 186


「父系血縁の原理を貫徹させた旧士族層や都市地区周辺の門中にくらべ、農村や周辺離島地域の門中においては、父系原理にこだわらず他系出自の者も養子として組み入れている霊が少なからず見いだされた」

 

比嘉政夫、同

 

*常見純一 1965 「国頭村安波部落における門中制度の変遷」東京都立大学南西諸島研究委員会編『沖縄の社会と宗教』25〜58、平凡社


「ヒキは、血縁にかぎらない系統やそれにもとずく集団を意味している(比嘉政夫、一九六七)」

 

比嘉政夫、同 190


「≪首里那覇の旧士族層の門中はともかく、農村地域の門中的な組織は共同墓を中心とするヒキまたはハラとよばれるものであるが、排他的な父系血縁はおろか、何らの血縁的紐帯もないことがありうる≫」

 

比嘉政夫、同 190


琉球王府には、「三司官(さんしかん)」とも、「世あすたべ」ともよばれる、国の政治をつかさどる最高位の職がありました。
その配下には3つの「庫理(ぐい)」とよばれる行政組織がありました。

 

3つの庫理いにはそれぞれ4つの「ヒキ」が所属し、合計12のヒキが存在しました。
このヒキは、海外貿易の拠点として不可欠な那覇港を守備や、湧水、那覇市中の守備を担当していました。
さらに首里城の警備・防衛も担当しており、軍事的編成の性格を帯びていました。
そのほか、貿易船の勤務もしていました。

 

高良倉吉 1991「王府組織の展望」琉球新報社 『新 琉球史 古琉球編』 172-180


「与(くみ)とは、農村で年貢などの租税を納めるために連帯責任を負わされた共同組織のことです。」

 

『アーカイブス 動画 本当の祖先崇拝は真の元祖造り主崇拝 の文献資料集2』


「但し、與(くみ)の名義は大小いろいろに使用され、*向象賢(しょう じょうけん)が*首里三平等(しゅりみひら)の行政区割を設定したときに、各平等の長官を與頭(くみがしら)と唱え、又*切支丹改(きりしたんあらため)等の時には、與中と云う語が名主貫内を相称する場合に使用されている」

 

東恩納寛惇 昭和25年(昭和39年再印刷)『南東風土記』沖縄郷土文化研究会 41

 

旧漢字と仮名使いを現代仮名使いへ変更し、引用しています。


*向象賢(しょう じょうけん):琉球の政治家で琉球王国の摂政(せっしょう)となった羽地朝秀(はねじちょうしゅう)のこと。

 

「羽地仕置」として知られる琉球の政治改革を行った。

 

*首里三平等(しゅりみひら):琉球王国時代の首里の3つの行政区画。
真和志の平等・南風の平等・西の平の3つ。

 

*切支丹改(きりしたんあらため):江戸時代に行われたキリシタンの摘発や、キリシタンでないことを証明する宗教政策。


私たち沖縄出身者は血縁親者の集団を表す門中ということばを日常的に使用していますが、位牌と同じように士族層から始まり、地方の平民に広まっていったことは知られていません。

 

また、門中以前の組織共同体の呼び名についても大半の人は関心が薄く、それすら知らないのが現状でしょう。

 

(続く)


 

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